暮らしの工夫

日常に楽しみを見つける方法|見つからない日はパン屋に行け

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毎日に楽しみが欲しいのに、何を楽しみにすればいいのか分からない。休みの日が来ても特に予定がなく、気づけば一日が終わっている。そんな日々に、少し物足りなさを感じることがあるかもしれません。

楽しみがあると、なんでもない毎日にも少しのワクワクをもたらしてくれます。「週末はあれがある」と思えるだけで、目の前のやらなきゃいけないことに向かいやすくなります。忙しい日の中にほっとできる時間ができたりします。楽しみは、毎日を過ごす支えにもなってくれるものです。

楽しみは、探して見つけるのもいいですし、自分で作ることもできます。見つけた楽しみも作った楽しみも、先に日付を決めておけば、その日を待つ時間まで楽しめるようになります。

この記事では、楽しみを見つける方法、そして見つからないときに自分で楽しみを作る方法を紹介します。あわせて、決めた楽しみを置いておける、筆者が作った無料のWebアプリも紹介します。

この記事で分かること
  • 楽しみを見つける方法
  • 見つからないときに、自分で楽しみを作る方法
  • 先の楽しみを持って何が変わるのか

毎日の中に、楽しみを一つ置いておきたい、楽しみを増やしたい方は、ぜひ読み進めてください。

それではいってみましょう!

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楽しみを見つける方法

楽しみが欲しいと思っても、いざ探そうとすると、どこから手をつければいいのか迷うかもしれません。

楽しみが見つからないときによくあるのは、忙しくて新しい情報に触れる機会が減っていたり、そもそもどこを探せばいいのかを知らなかったりすることです。楽しめるものがないわけではありません。探す場所を知っておくだけで、楽しみは意外と見つかります。

身近なところでは、好きなアーティストのライブや配信、気になる映画の公開日、新作の発売日のように、先に日付が決まっているイベントが楽しみになります。

楽しみの探し方は、次の3つです。

  1. 好きだったものを手がかりにする
  2. 好きなものの予定の知らせを受け取る
  3. 近くの季節・地域のイベントを探す
スマホに届いたイベントの知らせと、日付に印をつけたカレンダー
楽しみの予定を見つける

好きだったものを手がかりにする

楽しみを探そうとしても何を探せばいいのか分からないときは、自分の「好き」を書き出してみましょう。

たとえば、次のようなものです。

  • 過去に楽しかったこと
  • 昔好きだったもの
  • 今、少しでも気になっているもの

「学生のころ、よくライブに行っていた」「あの作家の新刊は必ず読んでいた」「最近、あの芸人の動画をよく見ている」。このような手がかりがあれば、好きだったバンドのツアー、作家の新刊の発売日、芸人の単独ライブ、というように、探すイベントが具体的になります。

昔好きだったライブや本を思い浮かべている人
好きだったものを思い出す

書き出すときは、趣味と呼べるほどのものかどうかは気にしなくて大丈夫です。「好き」「面白そう」と思えるものなら、それが手がかりになります。

まずは、スマホのメモに3つだけ書き出してみてください。通勤の電車の中や、寝る前の数分でも十分です。なかなか思い出せないときは、スマホの写真や、昔よく聴いていた曲をさかのぼってみると、忘れていた「好き」に出会えることがあります。

3つ書き出せたら、それぞれの名前で検索してみましょう。思っていたより近い日付に、ライブや新作の予定が見つかるかもしれません。

好きなものの予定の知らせを受け取る

手がかりが見つかったら、そのアーティストや作品、配信者のお知らせを受け取れるようにしておきましょう。一度設定しておけば、自分で探しに行かなくても、楽しみの予定が届くようになります。

動画や配信なら、YouTubeでチャンネルを登録し、ベルのアイコンを「すべて」にすると、新しい動画やライブ配信の通知が届きます(YouTube ヘルプ)。プレミア公開の動画は、動画のページで「リマインダーを設定」しておくと、始まる少し前と始まったときに知らせてくれます。

ライブや公演なら、チケットの販売サイトのお気に入り登録が使えます。チケットぴあでは、アーティストをお気に入りに登録すると、先行などの発売情報がメールで届きます。イープラスでは、アプリでアーティストをお気に入りに登録すると、公演情報が通知で届きます。

映画なら、映画.comの公開予定スケジュールで、公開日ごとの作品の一覧を月ごとに見られます。公開予定をGoogleカレンダーなどに取り込むこともできます。Filmarksのアプリで観たい作品を「Clip!」しておくと、公開日に知らせが届きます。

知らせの受け取り方や登録の条件は変わることがあるので、設定するときは、それぞれの公式の案内を確かめると確実です。

書き出した「好き」の中から1つ選び、そのお知らせの設定から始めてみるのがおすすめです。設定は、気になったその場で済ませておくのがコツです。あとでやろうと思っていると、そのまま忘れてしまいがちです。

お知らせが届くようになると、スマホを開いたときに、次の楽しみの予定が自然と目に入るようになります。

近くの季節・地域のイベントを探す

好きなものが特に思い浮かばないときは、住んでいる近くの催しから探してみましょう。季節の行事や地域のイベントは日付が決まっているので、楽しみとして予定に置きやすいのが良いところです。

花火や紅葉、地域のお祭りなど季節のイベント
季節と地域のイベント

探す場所には、例えば次のようなものがあります。

  • 市区町村のイベントカレンダー
  • ウォーカープラス
  • インターネットミュージアム
  • JAPAN 47 GO

市区町村のサイトには、図書館のおはなし会や展示など、地域の催しを日付順に載せた「イベントカレンダー」があるところも多くあります。例えば、横浜市西区のイベントカレンダーでは、区内の催しを日付順に見られます。

ウォーカープラスでは、イベントを地域と日付で探せます。花火大会や花見、紅葉の見ごろなど、季節の情報もまとまっています。

展覧会なら、インターネットミュージアムで、開催中や開催予定の展覧会を地域や会期で探せます。旅行先や全国の観光イベントを探すなら、日本観光振興協会のJAPAN 47 GOで、都道府県や日付からイベントを探せます。

まずは、住んでいる市区町村の名前と「イベント」で検索して、今週末か来週末の予定をのぞいてみてください。いつも前を通るだけの公園や図書館でも、思いがけない催しが開かれていることがあります。

季節のイベントなら、少し先の日付で探してみるのもおすすめです。花火や紅葉のように、その時期にしか出会えない楽しみは、「今年はここに行く」と決めておくと、季節が変わるのが少し楽しみになります。

行けそうなものが1つ見つかれば、それで十分です。

見つからなければ、楽しみは自分で作れる

探し方を試しても、気になるイベントがすぐに見つからないこともあるかもしれません。好きなものの予定がしばらく先だったり、近くに行きたい催しがなかったりする場合もあると思います。

そんなときは、楽しみを自分で作ってしまいましょう。特別なことを始めなくても、行くと気分が上がる場所や、やり終えた後の小さな手応えも楽しみになります。作り方を4つ紹介します。

  1. パン屋に行く
  2. やりたくないことの後にチェックを入れる
  3. すでにある予定に楽しみを足す
  4. いつものことを「ながら」でなく味わう

パン屋に行く

楽しみが見つからない日は、パン屋に行きましょう。

食べることには、気持ちを動かす大きな力があります。パン屋には、その楽しみがいくつも詰まっています。

  • 店に向かう道中
  • 店に入ったときの雰囲気
  • 焼きたてのパンの匂い
  • どれにしようかと選ぶ時間
  • 家に帰って食べるとき
  • 「次はあれを試してみよう」と考えるとき

行く前から食べ終わった後まで、楽しみが盛りだくさんです。思い立ったその日に行けるのも、良いところです。

焼きたてのパンが並ぶ棚と、トングを載せたトレー
パン屋でパンを選ぶ

もちろん、パン屋でなくてもかまいません。行くと気分が上がる場所に、足を運べばいいのです。好きなカフェや本屋、雑貨屋、公園など、行くと少し気分が上がる場所なら、そこが楽しみになります。

場所に行くことだけでなく、朝にサンドイッチを作る、新しい料理を作る、散歩に出かけるといったことも同じです。大切なのは、先に決めておくことです。「土曜の朝は、あのパン屋に行く」と決めておけば、その日が来るのが待ち遠しくなります。

まずは、今週のどこかで、行く日を一つ決めてみてください。いつものお店でもいいですし、地図アプリで、まだ行ったことのない近所のパン屋を探してみるのもいいでしょう。

行く日が決まったら、何を買おうかと考えながら、その日を待ってみてください。その時間から、もう楽しみは始まっています。

やりたくないことの後にチェックを入れる

楽しみを作るといっても、新しいことをする余裕がない日もあります。そんな日でも作れる楽しみがあります。やりたくないことを終えた後に、チェックを入れることです。

1日の中には、やると決めているのに、気が進まないこともあります。例えば、次のようなことです。

  • やるつもりだった作業をやり切る
  • 運動する
  • いつもの時間までに布団に入る

このような「やるつもりだったけど面倒なこと」を完了したときに、手帳やカレンダー、アプリなどにチェックを入れます。たかがチェックですが、チェックを入れる瞬間には意外と、「よし、終わった」という小さな手応えがあったりします。新しいことを足さなくても、この瞬間を1日の中の小さな楽しみにできます。

項目にチェックが入った手帳とペン
やり終えたらチェック

仕事の場面では、小さな前進とよい1日の関係を調べた研究があります。働く人が毎日書いた日誌を分析したところ、最もよかった日に多かった出来事は、仕事が少しでも前に進んだことだったそうです(*1)。

今日やると決めていることから1つ選んで、終わったらチェックを入れてみましょう。チェックを入れる場所は、手帳でも、スマホのメモでも、紙に書いた一覧でもかまいません。大切なのは、目に見える形で残すことです。

1日の終わりにチェックが並んでいるのを見ると、今日やり終えたことが、ひと目で分かります。

すでにある予定に楽しみを足す

新しい予定を作らなくても、すでにある予定を楽しみに変えることもできます。

人と会う、出かけるなどの予定があるなら、そこに自分の楽しみを少し足してみましょう。

  • 会ったら話したいこと
  • その店で食べたいもの
  • 出かけた先で撮りたい写真

ただの予定だった日が、楽しみな日に変わります。当日を待つ間も、「あの話をしよう」「あれを食べよう」と考える時間が生まれます。

カレンダーの予定に、料理と会話のメモを書き足したスマホ
予定に楽しみを足す

まずは、次の予定を一つ思い浮かべて、そこで食べたいものを一つ決めてみましょう。お店のメニューを先に調べておく、行き帰りに寄りたい場所を一つ足すなど、足し方は小さくてかまいません。

食べたいものを一つ決めておくだけでも、その日の待ち方が変わります。

いつものことを「ながら」でなく味わう

予定がない日でも、毎日していることの中に楽しみはあります。

食事やお茶、コーヒーも、スマホやテレビを見ながらだと、気づかないうちに終わってしまいます。「ながら」をやめて、味や香り、温かさに意識を向けると、いつものことが小さな楽しみになります。小さな楽しみに気づくコツとして、「ながら」をやめることを勧める専門家もいたりします(*2)。

目の前のよいことをじっくり味わう練習(セイバリング)は、研究でも注目されています(*3)。

朝、コーヒーを飲むなら、スマホを置いて、最初のひと口だけでも味わってみてください。香りや温かさ、口に広がる味に、少しだけ意識を向けてみます。慣れてきたら、お昼ごはんや帰り道の景色など、味わう場面を一つずつ増やしていくのもいいでしょう。

いつもと同じ毎日の中にも、小さな楽しみは隠れています。

先の楽しみを持つ効果とは?

楽しみを見つけたり作ったりしても、当日が終われば、また何もない毎日に戻るように思えるかもしれません。

けれど、楽しみに先に日付を決めておくと、変わるのは当日だけではありません。その日までの日々にも、2つの変化が生まれます。

  1. 楽しみのない日が、待つ楽しみのある日になる
  2. 楽しみな日の前から気分が上向く

楽しみのない日が、待つ楽しみのある日になる

特に予定のない平日は、ただ過ぎていくように感じることがあります。けれど、先に楽しみな日があると、その日までの何もない日も「あと3日」と、楽しみを待つ日に変わります。

楽しみは、当日だけでなく、待っている時間ごと楽しめることがあります。コンサートや旅行のような経験は、待っている時間も楽しく、わくわくが実際持続しやすいです。物を買って届くのを待つときと比べても、経験を待つときのほうが、待つ時間が楽しいとされています(*4)。

見つけたライブや映画の公開日も、パン屋に行く日も、こうした経験の一つとして十分に価値があります。

楽しみな日の前から気分が上向く

楽しみな日が近づくと、ふだんの気分まで少し上向くことがあります。

休暇に出かける人と出かけない人を比べたとき、出かける人のほうが、出発前の幸福感が高い傾向があったそうです(*5)。

楽しみは、当日よりも待っている間のほうが、気分を支えてくれるのかもしれません。楽しみを一つ終えたら、次の楽しみを先に置いておく。そうして楽しみをストックしておくと、1つを味わい終わった後でも、また次の楽しみを待ち遠しく、日々を過ごせます。

楽しみカレンダーで先の楽しみを置いておく

先に日付を決めた楽しみも、どこかに置いておかないと、日々の予定に紛れて忘れてしまいがちです。

そこで、見つけた楽しみも、作った楽しみも、近い楽しみを目に見える形でストックしておけるアプリ「楽しみカレンダー」を紹介します。筆者が作った無料のWebアプリです。

楽しみカレンダーでできること

楽しみの名前と日付を入れて追加すると、月ごとのカレンダーと、追加した楽しみの一覧に表示されます。画面の上には「いちばん近い楽しみ」として、次の楽しみの名前と日付、そして何日後かが表示されます。

ふつうのカレンダーとの違いは、仕事や用事を入れず、楽しみだけを置いておくことです。予定に埋もれないので、次の楽しみまであと何日かが、開いてすぐに分かります。

楽しみカレンダーの画面。月のカレンダーと、いちばん近い楽しみまでの日数が表示されている
楽しみカレンダーの画面

使い方

楽しみカレンダーを開いてから、楽しみを1つ置くまでの流れは、次のとおりです。

  1. 利用規約と確認事項を読んで同意する
  2. 楽しみの名前と日付を入れる
  3. 「追加する」を押す

初めて開いたときは、利用規約と確認事項が表示されます。最後まで読むとチェックを入れられるようになり、「同意して始める」を押すと使い始められます。

楽しみの名前は60字まで入れられます。カレンダーの日付をタップして、その日に追加することもできます。

追加した楽しみは、「削除」ボタンで消せます。確認の画面は出ないので、押す前に確かめてください。名前を直したいときは、一度削除してから追加し直します。

登録不要・データはブラウザー内だけ

楽しみカレンダーは、登録をしなくても使えます。追加した楽しみの名前と日付は、使っているブラウザーの中にだけ保存されます。筆者にも、アクセスの解析にも送られません。

そのため、次の点には注意が必要です。

注意点
  • 別の端末やブラウザーとは共有できない
  • ブラウザーのデータを消すと元に戻せない

楽しみカレンダーは、筆者が作って提供しているもので、広告やアフィリエイトのリンクではありません。利用は任意なので、使ってみたい方だけ、気軽に開いてみてください。

楽しみを、日付と一緒に置いておく

筆者が制作・提供しているWebアプリ「楽しみカレンダー」では、日付の決まった自分の楽しみを登録して、カレンダーで眺められます。仕事や用事は入れず、楽しみだけを置いておくカレンダーです。

登録は不要で、登録した楽しみはあなたのブラウザー内にだけ保存されます。利用は任意です。

楽しみカレンダーを開く

もっと大きな楽しみが欲しい人へ

小さな楽しみを置いていくうちに、もっと時間をかけて打ち込めるものが欲しくなることもあるかもしれません。そんなときは、以下の記事を合わせてお読みください。

まとめ

楽しみは、見つけるだけでなく、自分で作ることもできます。

まとめ
  • 楽しみを見つけるには、「好き」を手がかりに、知らせを受け取ったり、近くのイベントを探したりする
  • 見つからない日は、パン屋のように、行くと気分が上がる場所に行けばいい
  • やりたくないことの後のチェック、予定に足すひと工夫、いつものことを味わうことも、小さな楽しみになる
  • 先に日付を決めておくと、その日を待つ時間まで楽しみやすくなる

まずは、近い日付の楽しみを1つ決めてみてください。今週末のパン屋でも、来月の映画の公開日でもかまいません。決めた日を待つ毎日が、今日から始まります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考文献

  1. Nobel, C. (2011, 9月 6日). How small wins unleash creativity. Working Knowledge. Harvard Business School.
  2. リビング編集部 (2022, 1月 28日). 小さな楽しみは日々の暮らしの中に. リビング京都.
  3. Chen, P.-H., Tung, H.-H., Wu, Y.-C., & Sie, J. (2026). Effectiveness of savoring interventions: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Applied Psychology: Health and Well-Being, 18(2), Article e70134.
  4. Kumar, A., Killingsworth, M. A., & Gilovich, T. (2014). Waiting for merlot: Anticipatory consumption of experiential and material purchases. Psychological Science, 25(10), 1924–1931.
  5. Nawijn, J., Marchand, M. A., Veenhoven, R., & Vingerhoets, A. J. (2010). Vacationers happier, but most not happier after a holiday. Applied Research in Quality of Life, 5(1), 35–47.