けうzenです。
Chromeでタブを開きすぎて、動作が重くなってしまう。そんな悩みを抱えていませんか。
「後で読もう」「これも必要かも」と思ってタブを残し続けた結果、気づいたら20コ、30コとタブが溜まっている。タブ名は「…」と省略されて何があるか分からず、Chromeは重くなって、スクロールもカクつく。
そんな状態が日常になっていると、作業以外の部分でイライラしてしまうでしょう。必然、効率も落ちます。
この記事では、Chromeのタブ開きすぎの問題点と、その問題点を一発で解決する方法を紹介します。
この記事を読み終える頃には、タブ開きすぎでChromeが重い状態を解消する方法が明確になって、すぐに動き出せることでしょう。
タブ開きすぎ問題をここで終わらせたい方は、ぜひ読み進めてください。
それでは、どうぞ。
タブ開きすぎの問題点
そもそも、タブの開きすぎは実際どんな問題があるのか?支障がないならそのままでもいいわけですが、タブを開きすぎることで生じる問題は大きく分けて2つあります。
PC・スマホが重くなる
タブを開きすぎると、PC・スマホの動作が重くなります。開いてるタブは、各々独立してメモリやCPUリソースを食うためです。
メモリ消費量の急激な増加
タブ1つあたりのメモリ消費量は、開いているページの種類によって変わります。
- 一般的なWebページ:50-100MB/タブ
- 動画サイト:200-500MB/タブ
- SNSやWebアプリ:100-300MB/タブ
20タブ開けば2-4GBのメモリを消費すると予想できます。メモリが8GBの場合は、Chromeだけで半分近くを占有してしまう計算です。
これでは、Chromeで調べ物しながら、他のアプリを併用して作業する余裕はほとんどないです。
PC・スマホが重い兆候の具体例
メモリやCPUリソースの圧迫は、以下のような現象が兆候として現れます。
- ページ読み込みに5秒以上かかる
- スクロール時のカクつき
- タブ切り替え時の反応鈍化
- 文字入力に遅延発生
タブが見つけられなくなる
タブ増えすぎの問題点は、動作が重くなるだけではありません。必要な情報を見つけるのに時間がかかることも問題の1つです。
視認性の問題
タブを10個以上開くと、タブバーの表示スペースが圧迫されます。
- タブタイトルが「…」で省略される
- ファビコンだけでは内容が判別困難
- 似たようなサイトの区別がつかない

例えば、複数のニュースサイトやショッピングサイトを開いていると、どのタブに目当ての情報があるのか、ファビコンだけでは判断できません。結局、タブを1つずつクリックして確認する羽目になります。
認知的な負荷
タブを開いてるからといって、何を開いているか全部覚えている人はほとんどいないでしょう。
- どのタブに何があるか覚えてられない
- 必要な情報を探すのに時間がかかる
「さっき開いた参考資料はどのタブだったか?」「あの商品ページはどこに行った?」と、タブを探すだけで数分のロスが生じます。1日に何度も探しているなら、月単位で見ると数時間を無駄にしている可能性もあります。
タブが多すぎると、必要なページが開いてるタブにあるのに、また新たに検索して見つけにいくことがよくあります。既に開いているのに気づかず、再度検索して同じサイトを開く…じゃあ何のためにタブを置いておいたの?となるわけです。
タブを開きすぎることは、PC・スマホのパフォーマンスと作業効率の両方に少なからず悪影響があるわけです。
タブ開きすぎ問題を一発で解決する方法
タブ開きすぎ問題を一発で解決できる方法は、「OneTab」を使うことです。
OneTabとは

OneTabとは、Google Chromeの拡張機能の一つです。OneTabは、次のような特徴を持っています。
仕組みはシンプルです。OneTabのアイコンをクリックするだけで、現在開いているすべてのタブが閉じられ、代わりにOneTabのページに「タブのリスト」として保存されます。このリストから、必要なタブだけをワンクリックで復元できるのです。
タブを閉じてしまうと「後で必要になったらどうしよう」という不安がありますが、OneTabなら安心です。すべてのタブがリスト化されて保存されるので、いつでも元に戻せます。
OneTabでできること
OneTabを使うことで、前述したタブ開きすぎの問題をすべて解決できます。
タブによるメモリ消費を大幅削減
タブをリスト化することで、実際に開いているタブを大幅に減らせます。例えば、タブを20コ開いていて、今使う5つのタブ以外を全てOneTabにリスト保存した場合、単純計算で消費メモリを1/4にできます。75%カットです。
タブの可視化と整理を同時実現
OneTabのリストでは、すべてのタブがタイトル付きで一覧表示されます。タブバーで「…」と省略されていたタイトルも、フルで確認できます。さらに、リストは時系列や用途別にグループ化できるため、「どこに何があるか」が一目瞭然になります。
プロジェクト別管理を可能にする
OneTabでは、タブグループに名前を付けて管理できます。「仕事用」「副業用」「プライベート」など、プロジェクトや用途ごとにタブをまとめておけば、必要な時に必要なタブだけを復元できます。作業の切り替えが断然ラクです。
必要な時だけタブを復元する
今までは「とりあえず開いておく」スタイルだったところを、OneTabを使えば「必要な時だけ開く」スタイルにシフトできます。作業中は必要最小限のタブだけを開き、作業が終わったらOneTabに戻す。情報の整理が勝手にできてしまうというわけです。
OneTabの使い方
ここからは、OneTabの具体的な使い方を解説していきます。インストールから基本操作、そして実践的なタブ管理テクニックまで、順を追って説明していきます。
インストールと基本操作
まずは、OneTabをChromeにインストールする方法と、基本的な使い方を解説していきます。
インストール方法
OneTabのインストールは、以下の3ステップで簡単にできます。
- STEP.1Chrome ウェブストアを開く
ブラウザの「Google Chromeの設定」から「拡張機能」>「Chromeウェブストアにアクセス」で開きます。
- STEP.2「OneTab」を検索
検索欄で「OneTab」と入力し、検索します。
- STEP.3「Chromeに追加」をクリック
検索トップに表示される「OneTab」のページから、青い「Chromeに追加」ボタンをクリックします。
確認ダイアログが表示されたら「拡張機能を追加」をクリックします。
Chromeの右上、アドレスバーの横に漏斗のようなアイコンが表示されていればインストール完了です。

インストールには1分もかかりません。無料で使えるので、気軽に試してみてください。
基本的な使い方
開いているタブをリスト保存
複数のタブを開いている状態で、拡張機能バーのOneTabアイコンをクリックすると、OneTab操作ウィンドウが開きます。
「タブを閉じてOneTabに保存」を押すと、開いてるタブが全て閉じられ、代わりにOneTabのページが開きます。閉じたタブがリスト形式で保存されます。

個別復元:各タブタイトルをクリック
OneTabのリストから、復元したいタブのタイトルをクリックすると、そのタブだけが新しいタブとして開きます。必要なタブだけを選んで復元できます。

一括復元:「新しいウィンドウで開く」をクリック
リスト名の右側にあるアイコンを押すと、タブグループを新しいウィンドウで一括復元できます。プロジェクト作業を再開する時などに便利です。

タブ削除:×ボタンで不要なタブを削除
リスト表示されているタブの左端に表示される「×」ボタンをクリックすると、そのタブをリストから削除できます。作業が完了して不要になったタブは、こまめに削除して、リストを簡単に整理できます。

プロジェクト別タブ管理の実践方法
ここからは、個人的におすすめなOneTabの使い方、「プロジェクト別タブ管理」を方法を解説していきます。
プロジェクトに関連するタブを1つのウィンドウにまとめる
例えば、企画書を作成する場合、競合調査のサイト、参考資料、デザインの見本サイトなど、複数のタブを開くことになります。これらを「企画書作成に必要なタブグループ」として1つのChromeウィンドウにまとめておきます。無関係なタブ(SNSやニュースサイトなど)は別ウィンドウに分けるか、事前にOneTabに保存しておきます。

OneTabに保存
プロジェクトのタブをまとめたら、OneTabアイコンをクリックして保存します。タブグループの名前は自動的に生成されますが、後から編集できます。タブ名右側の「その他…」>「このタブグループに名前をつける」から「企画書作成_2025.09」のように、名前に変更しておけば分かりやすいです。

プロジェクト分類例
仕事:企画書作成の場合
- 企画書テンプレートのサイト
- 競合他社の製品ページ
- 業界トレンドのニュース記事
- デザイン参考サイト
副業:コーディング勉強の場合
- プログラミング学習サイト
- 開発ツールの比較記事
- GitHubのサンプルコード
- 技術ブログの解説記事
プライベート:小旅行計画の場合
- 観光スポットの記事
- アクティビティの情報サイト
- 交通手段比較サイト
- 旅行先のホテル比較サイト
仕事とプライベート、さらに仕事の中でもプロジェクトごとに分けることで、必要なタブを見つけやすくなり、自然と情報の整理にもなります。情報管理をラクにしたい方には、現状これ以上ないくらいに便利な使い方だと思います。
作業中の活用
プロジェクトに取り組む際の、OneTabを使った具体的なワークフローを簡単に紹介します。
プロジェクトに関連するタブグループを「すべて復元する」
作業を始める時は、OneTabページから、該当するプロジェクトのタブグループをすべて復元します。これで、前回作業していた状態が瞬時に再現されます。
大量のタブを開きっぱなしで「あのサイトどこだったかな?」と探す時間はこれでゼロになります。作業の文脈がそのまま保持されるため、すぐに前回の続きから入り込めます。
作業完了して必要なくなったら削除
作業がひと段落して、もう参照する必要がなくなったタブは、都度削除していきましょう。タブグループの整理が進みます。
タブグループ全体を削除する場合は、全て復元したあとにウィンドウごと閉じればOKです。
作業時間が終わって完了してなかったらまたOneTabに保存
作業時間が終了して、作業がまだ完了していない場合は、再度OneTabに保存します。翌日、または次回作業する時に、同じタブグループを復元すれば、すぐに作業を再開できます。
このサイクルでタブを運用すると、「作業中は必要なタブだけを開く」「作業が終わったら保存する」というルーティンができ、Chromeを軽快な状態に保ちつつ、情報整理もできて一石二鳥です。
OneTab活用テクニック
基本的な使い方に補足して、OneTabの便利な使い方をさらに2つ紹介します。
テンプレート化
繰り返し使うタブの組み合わせは、テンプレートとして保存しておくと便利です。
繰り返し使うタブグループをテンプレート化
例えば、記事を執筆する際に毎回開くサイトがあるとします。キーワード調査ツール、競合サイトのチェック用ページ、画像素材サイト、執筆用のエディタなど。これらを1つのタブグループとして保存しておけば、新しい記事執筆の度にテンプレートからいつもの作業環境をワンクリックで展開できるようになります。

テンプレート化したタブグループの複製
タブグループを一括復元した後も、テンプレートとするタブグループは残ったままになります。これで、テンプレートを何度でも使い回せます。
私自身も、記事を書く際は同じページを参照することが多いので、記事執筆用のタブグループをテンプレート化しています。ワンクリックでいつもの作業環境が展開できてすぐに本題に取りかかれるため、重宝しています。
お気に入り登録
頻繁に使うタブグループは、お気に入りに登録しておくと便利です。
ピンをつけると先頭に
OneTabでは、タブグループ名の右側のピンアイコンからタブグループをお気に入り登録できます。

お気に入りに登録されたタブグループは、OneTabページの最上部に表示されるため、素早くアクセスできます。
タブテンプレートにつけておくと便利
前述したテンプレートを作ってピンをつけておけば、いつでもすぐにテンプレートを呼び出せます。毎日使う作業用タブグループや、定期的に参照するリソース集などと相性がいいです。
タブ以外でChromeを軽くする方法補足
ここからは、OneTabによるタブ管理以外で、Chromeを軽くする方法を紹介していきます。OneTabを使ってるけど、もっとChromeを軽量化したいという方は、こちらをお試しください。
メモリセーバー機能の活用
Chromeには「メモリセーバー」という機能が標準搭載されています。メモリセーバーは、しばらく使ってないタブのメモリを解放してChromeの速度低下を抑える機能です。
メモリセーバーを有効にするには、Chromeの右上にある3点メニューをクリック、「その他ツール」>「パフォーマンス」を選択します。「メモリ」項目からメモリセーバー機能のON/OFFができます。


メモリセーバーを有効にすると、しばらく使っていないタブが自動的に非アクティブになります。非アクティブになったタブは、メモリをほとんど消費しなくなるため、タブを複数開いていてもPCへの負荷が軽減されます。
非アクティブになったタブにアクセスすると、即座に再読み込みされて元の状態に戻ります。普段の使用感はほとんど変わりませんが、メモリ使用量は大幅に削減できます。
メモリセーバーの設定には「適度」「バランス重視」「最大」の3種類ありますが、バランス重視が推奨されていて、実際一番使い勝手がいいです。特にこだわりがなければ、バランス重視を選択して問題ないです。
拡張機能の整理
拡張機能は便利ですが、多すぎるとChromeの動作を重くする原因になります。定期的に整理して、本当に必要なものだけを残しましょう。
重い拡張機能の特定
まずは、どの拡張機能がメモリやCPUを多く消費しているかを確認します。
Chromeの右上にある3点メニューから、「その他のツール」→「タスクマネージャー」を選択します。すると、各タブと拡張機能のメモリ使用量やCPU使用率が一覧表示されます。

タスクマネージャーを見ると、拡張機能の名前とともに、それぞれのメモリ使用量が表示されます。100MBを超えるような拡張機能があれば、それが重い原因の一つかもしれません。
メモリを多く消費している拡張機能が、実はほとんど使っていないものだった…というケースは珍しくありません。「いつか使うかも」と思ってインストールしたまま放置している拡張機能は、思い切って削除しましょう。
拡張機能の削除は、Chromeの拡張機能管理ページ(Chrome右上の3点メニュー>「拡張機能」>「拡張機能を管理」)から行えます。使わない拡張機能の「削除」ボタンをクリックすれば、アンインストールされます。


定期メンテナンス
Chromeを長期間使い続けてると、キャッシュやCookie、閲覧履歴などのデータが溜まって、動作が重くなることがあります。定期的なメンテナンスで、Chromeをクリーンな状態に保ちましょう。
データ削除による軽量化
閲覧履歴やダウンロード履歴は、蓄積すると検索が遅くなる原因になります。Chromeの設定から「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」を選び、定期的にクリアしましょう。

キャッシュは、Webページの読み込みを高速化するために一時的に保存されるデータですが、古いキャッシュが溜まるとかえって動作が重くなります。月に1回程度、キャッシュとCookieを削除することをおすすめします。
「閲覧履歴データの削除」画面で、「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れ、「データを削除」をクリックします。
ただし、Cookieを削除すると、保存されていたログイン情報が消えるため、再ログインが必要になることに注意してください。重要なサイトのパスワードは、パスワードマネージャーに保存しておくと便利です。
Chromeアップデート
Chromeは通常、自動的に最新版に更新されますが、何らかの理由で更新が止まっている場合があります。Chrome右上の3点メニューから「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を選ぶと、現在のバージョンが表示され、更新がある場合は自動的にダウンロードされます。
Chromeには、通常版のほかに「ベータ版」や「開発者版」といった先行バージョンがあります。これらは最新機能を試せる反面、不具合が含まれている可能性が高く、動作が不安定になることがあります。日常使いには、安定版(通常版)を使用することをおすすめします。
セキュリティ上の脆弱性が発見されると、Chromeは緊急のアップデートを提供します。セキュリティ更新は、見つけ次第すぐに適用しましょう。
まとめ
今回は、Chromeでタブを開きすぎて動作が重くなる方に向けて、原因と解決策、そして便利な拡張機能「OneTab」の使い方について解説しました。
- タブの開きすぎは「動作の重さ」と「情報が見つからない」という2つの問題を引き起こす。
- OneTabを使えば、タブをリスト化してメモリ消費を大幅に削減し、ラクに管理できる。
- プロジェクトごとのタブ管理やテンプレート化で、作業環境を保存、すぐに復元できる。
- OneTab以外にも「メモリセーバー」「拡張機能整理」「キャッシュ削除」「Chromeアップデート」などの対処法がある。
OneTabを使えば、「動作が重い」ことと「情報が見つからない」ことが一気に解決します。
パフォーマンス改善だけでなく、情報整理や作業効率upにもつながるので、今日からすぐに試してみる価値があります。
まずはOneTabをインストールして、タブの使い方を変えてみてください。慣れてくると、今までの「タブ地獄」に戻れなくなるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。