習慣

「自分を大切にする」の勘違いと本当の意味|2つの鍵と方法を解説

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みなさん、こんにちは。

「自分を大切にする」と言われても、それが具体的に何を意味するのか、どうすればいいのか悩んでいませんか?

「自分を大切にする」と言葉にしても曖昧過ぎて掴みどころがなく、今自分を大切にできてるのか分からなくなること、ありますよね。

今回は、「自分を大切にする」のよくある勘違いと本当の意味、そして自分を大切するための2つの鍵と具体的な方法について解説していきます。

この記事はこんな方におすすめ
  • 「自分を大切にする」ことの意味が分からない
  • 「自分を大切にする」ために必須のポイントを理解したい
  • 「自分を大切にする」具体的な方法を知りたい

この記事を読むことで、「自分を大切にする」とはどういうことか、具体的な方法とその実践ポイントが分かります。

「自分を大切する」ことのよくある勘違いを回避して、本当の意味で自分を大切にできるようになりたい方は、ぜひ最後までお読みください。

それでは、いってみましょう。

「自分を大切にする」とは?

皆さんがこの記事にたどりついたのは、日常のどこかで(自分を大切にできてないな…)と感じる瞬間があったからだと思います。

ストレス発散のために、甘いものやスナック菓子、ジャンクフードを食べることが習慣になってしまっていたり、他者とのトラブルは回避したいから、自分の感情を押し殺して我慢していたり。

どちらも自分を大切にしているとは言えなさそうですよね。

日々「もっと自分を大切にできたらな〜」と思っていても、じゃあ具体的にどんな行動を取ればいいかと言われるとなかなか思いつかないものです。

「自分を大切にする」のよくある勘違い

自分を大切にすることは、掴みどころがない故に勘違いすることがあります。

自分を大切にすることとよく勘違いするケースは、大きく分けて以下の2つです。

「自分を大切にする」との勘違いケース2つ
  • 自分を甘やかす
  • 自分勝手

「自分を甘やかす」

例えば、「食べたいものを食べたいときに食べる」は自分を大切にしていると言えそうでしょうか?自分の欲に忠実に生きていることは一見良さそうです。

しかし「自分を大切にしている」とは言えないでしょう。どちらかといえば「自分を甘やかしてる」の方がしっくりきそうです。

甘いもの・お菓子・ジャンクフードを食べることで日々のストレスを発散しているとします。

好きに食べることで、その場のストレスは紛れるかもしれません。

ですが、その食生活を続けると、太ったりその他健康問題につながるなど、長期的に悪影響があることは明白です。

行動の良し悪しは一旦置いて、「自分を大切にしている」とは言えないでしょう。

「自分勝手」

目の前の仕事を他者に押し付けることが、自分を大切にするということでしょうか?

これも違うでしょう。これはいわゆる「自分勝手」です。

自分だけを大切にしているとこういう勘違いが生まれます。他者に向けた態度は自分にも返ってくるものです。

他者との関係の中で、自分だけを大切にすることは明らかにうまくいかないことがわかります。自分勝手は、自分を大切にしている状態からは遠ざかる態度でしょう。

ではどうすれば自分を大切にできるのでしょうか?

「自分を大切にする」ことの目的

ここで一度、「自分を大切にする」ことの目的を考えてみましょう。

私たちはなぜ自分を大切にしようとしているのでしょうか?

筆者の考える「自分を大切にする」目的は、

  • 穏やかな今日、楽しい今日をずっと続けていくため
  • 今日を満たしつつ、これから先の日々を穏やかに過ごすため

このような目的があるのではないかと考えています。

私たちは日々 穏やかに過ごしたいと思って生きていますし 自分を粗末に雑に扱っていると 穏やかな気持ちではいられないためです。

では、目的を満たすためには何が必要でしょうか?

ここで一つ分かることは、今日だけに留まらない長期的な視点が必要ということです。

ストレスからのやけ食いは、今日のストレスは解消できても、健康問題がこれからの日々に影を差します。

他者に仕事を押し付けるのは、今日はラクできるかもしれないけど、長期的な関係にヒビが入ります。

「自分を大切にする」を紐解く

ここまでの話をまとめると、「自分を大切にする」とは何か、見えてきます。

自分を大切にする目的は、今日を含むこれからの日々を穏やかに過ごすことです。

そのためには、今日を満たしつつ、長期的な視点を持つ必要があることがわかりました。

自分との関係で「自分を大切にする」真意

ストレスやけ食いの例で考えてみます。

やけ食いは今日のストレスを解消するためには効果があるかもしれません。

しかし、やけ食いによる肥満や食の偏りは長期的に健康問題を引き起こします。

これからの日々を犠牲に、今日だけを満たしている状態です。

今日を満たしつつ、長期的に穏やかに過ごすための行動は、「ストレスの根本と向き合うこと」でしょう。

解消が難しいからこそ残っているストレスかもしれません。その場合、いきなりストレスを0にすることは至難と感じるでしょう。

ですがストレスを減らす工夫ならあるかもしれません。いきなりストレス0を目指さなくてもいいのです。

ストレスを軽減する具体的な習慣として「真珠の習慣」というもの1つがあります。

これは『習慣超大全』という本で紹介されてる方法です。

簡単に説明すると、「イヤな出来事・感情・瞬間を、自分にとって心地よい習慣のきっかけにする」という方法です。

詳しい内容は『習慣超大全』p.234に書かれているので、とりあえず具体的な方法を1つ知りたい方はぜひ手に取ってみてください。

他者との関係で「自分を大切にする」真意

ここまでは「自分との関係」で自分を大切にする話でした。

では、「他者との関係」で自分を大切にする場合はどうでしょうか?

よくある勘違いでも触れたように、他者との関係の中で、それぞれが自分だけを大切にすることは明らかにうまくいかないようです。

では、どう考えればうまくいきそうでしょうか?

あなたはどんなときに、他者と良い関係が作れていると言えますか?

それは

  • 自分も他者もどっちも大切にできてる時
  • 他者も自分を含めて自分達を大切にすると考えている時
  • 他者と目指すものが一致している時

こんな時ではないでしょうか。

つまり、主語の範囲が「自分たちを大切にする」と一致している時です。

もうおわかりですね。

他者との関係で自分を大切にするとは、「自分たちを大切にする」と、主語の範囲を一致させることです。

主語の範囲は一致させるために努力することです。

自分だけを大切にすることではなく、他者からの要求に我慢し続けることでもないです。

なので、利己的な人との間で自分たちを大切にすることは難しいでしょう。主語が一致しないためです。

逆に、主語を一致させる心意気のある人とであれば、自分たちを大切にすることは目指しやすいでしょう。

そういった人たちを見つけるのが、他者との間で自分を大切にする上で早道です。

自分との関係では「長期的な視点」、他者との関係では「主語の範囲」、この2つが「自分を大切にする」を理解する鍵です。

自分との関係で「自分を大切にする」方法

「自分を大切にする」とは何か分かった今、最後に残る疑問は、「じゃあどうすれば具体的に自分を大切にできるの?」という点です。

長期的な視点が必要、未来のために今を犠牲にしない、今のために未来も犠牲にしない。これだけでは曖昧すぎますよね。

今を満たしつつ、長期的に穏やかでいるための具体的な行動とはなんでしょうか?

自分を大切にするステップ

ストレスやけ食いの例では、ストレスの根本に向き合うことが自分を大切にする第一歩でした。

そこから考えられる自分を大切にするステップは以下の通りです。

自分を大切にするステップ
  1. 自分と向き合う
  2. 自分を責めない・否定しない
  3. 感情をただ受け入れる
  4. できることを探す
  5. 自分を褒める

このステップの目的は、自分をジャッジせず、出来事や問題に対する感情を自分が認めてあげて、行動に移すことです。

ネガティブな感情・思考をただ受け入れるというのは分かりづらい感覚かもしれません。

簡単に説明すると、「自分はダメなやつだ」と追い詰めるような考えの代わりに「ああ、今自分はイライラしてるんだな」と第三者視点で自分を観察する感覚です。

そして第三者視点の自分が、イライラしてる自分に対して何かしてあげられることはないか?と考える、これが感情を受け入れて出来ることを探すというステップにつながります。

この辺りの具体的な考え方は、「Awarefy」というAIメンタルヘルスアプリで利用できる学習コースに事細かくまとめられています。

自分を大切にする方法を体系的に知りたい方は、「Awarefy」の学習コースをチェックしてみてください。

他者との関係で「自分を大切にする」方法

最後に他者との関係で「自分を大切にする」方法です。

「自分たちを大切にする」と、主語の範囲を一致させるための具体的な方法が必要になります。

自分たちを大切にする具体例

ここでは、「パートナーが家事に参加してくれない」という具体例を考えてみます。

家事に参加してくれないと感じている場合は、あなたが負担を背負って我慢している状態ということです。

しかしながら、パートナーに家事に参加する気が全くないわけでもないかもしれません。単純にやり方を知らないだけという可能性もあります。

やり方を知らないから難しく感じる、だから面倒に思って参加してくれない、そんなケースもあります。

この例も先に紹介した『習慣超大全』に具体例が紹介されています。

やり方を知らないことが原因なら、パートナーが今すぐ出来るほどに簡単かつ具体的な手順を1つだけ伝えればいいのです。

『習慣超大全』ではp.432からの、親子であるマイクとクリスの物語が参考になると思います。

自分たちを大切にする働きかけ方

その他にも自分たちを大切にするための働きかけはいくつかあります。

自分たちを大切にするための働きかけ
  • 今すぐ出来るほど具体的な手順で伝える
  • アイメッセージで感情を伝える
  • 適任と考える理由を伝える
  • できたことを褒める
  • 選んでもらう
  • 裁量を託す
  • 不満を聞く
アイメッセージは?

アイメッセージとは、自分の感情や考えを「私は~」と表現するコミュニケーション方法です。これにより、相手に対する非難を避け、誤解を減らし、対話を建設的に進めることができます。例えば「なぜ遅刻ばかりするの?」ではなく「私はあなたが遅れると心配になります」と伝えることで、相手を責めることなく自分の感情を共有できます。アイメッセージは、攻撃的な側面を減らし、建設的な対話を促す効果があります。

ポイントは、あなたが助けられる方法を、あなたがパートナーに具体的に伝えること。そして、パートナーを助けられる方法を、パートナーに聞くことです。

また、人は自分で行動を選択したい生き物です。

「〇〇しなければならない」と考えるよりも「〇〇することであなたを助けられる」と感じた方が行動しやすくないでしょうか。

選択肢のない義務よりも、自分で決めて人の役に立つほうが圧倒的に行動しやすいです。もちろん、人の役に立つための具体的な手順を伝えることも忘れずに。

「休日に洗濯物を干す」ことを例に、上に挙げた働きかけ項目を駆使して伝え方を変えてみます。

「10時に洗濯物を干して」と伝えると、「10時に洗濯物を干さなければならない」義務が発生します。これでは行動しづらいでしょう。

これを言い換えると、「日が落ちるまでに洗濯物を乾かしたいから、10時までに洗濯物をカゴに入れてベランダまで持って行ってもらえたら助かる」という具合です。

単に「洗濯物干して」と言われるより簡単にできそうじゃないですか?

そしてカゴを持って行ってもらったあとは、「ありがとう!」と感謝を伝えましょう。役に立ったことをその場で伝えることは意外と重要で、具体的に何をすれば役に立てるのか、無意識に伝えられます。

次同じシチュエーションになったとき、やることが分かってるので腰は軽いでしょう。

この働きかけの方法をパートナーと共有することで、自分たちを大切にする感覚が育まれていきます。

自分たちを大切にする注意点

一つ注意したいのは、相手が自分の思い通りに動かないことに不満を抱いてるケースです。

その場合あなたは、自分だけを大切にしようとしていることになります。あなたの願望を叶えるために他者を使おうとしています。

できることは提案と話し合いであり、強制ではありません。他者との言い争い・喧嘩は価値観の押し付け合いで発生します。

喧嘩が全て悪いとは言いませんが、自分たちを大切にすることは、建設的な話し合いでたぐり寄せられます。

あくまで大切にする主語は「自分たち」であることを忘れないでください。

まとめ

今回は、「自分を大切にする」の勘違いと本当の意味について、そして自分・他者それぞれとの関係で「自分を大切にする」方法について解説しました。

まとめ
  • 「自分を大切にする」は、「自分を甘やかす」や「自分勝手」と勘違いしやすい。
  • 「自分を大切にする」目的は、今日を含むこれからの日々を穏やかに過ごすこと。
  • 「自分を大切にする」を理解する2つの鍵は「長期的な視点」と「主語の範囲」。
  • 自分との関係では、今日を含むこれからの日々を長期的な視点で考えることが「自分を大切にすること」につながる。
  • 他者との関係では、自分たちを大切にする視点で他者に働きかけることが「自分を大切にすること」につながる。

「自分を大切にする」というのは、言葉をそのまま受け取ると掴みどころがなく曖昧で、実際何をどうすればいいのか分からなかったかもしれません。

この記事で解説した2つの鍵を駆使して、「自分を大切にする」具体的な行動・働きかけをまずは1つお試ししていきましょう。

ここまでこの記事を読まれた真剣なあなたなら、必ずやってのけられます。

最後にこの記事で話に上がった参考書籍やアプリを載せておきます。「自分を大切にする」具体的なアクションを取りたい方はぜひ参考にしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。