どうも、けうzenです。
朝の支度でバタバタ、仕事も家事も中途半端で終わり、周囲と比べては「自分って要領が悪いな…」と落ち込んでしまう。
頑張っているのに結果が出ない、そんな自分を責める日々に疲れている人も多いのではないでしょうか。
もしその生きづらさが、ちょっとしたシンプルな工夫で軽くなるとしたら——少し気になってきませんか?
ということで今回は、「要領が悪い…」と感じている人が、自分を責めずに生きづらさを克服していくための考え方と行動を紹介します。
この記事を読み終わる頃には、ちょっとだけ肩の力が抜けて、見つけた工夫を試したくて明日が少し楽しみになっているかもしれません。
それでは、どうぞ。
要領が悪いとは何か?
周りの人がサラッとこなしていることが、自分には妙に難しく感じる。
時間はかかるし、空回りするし、頑張ってるのに結果が出ない。
そんな風に感じたとき、「自分って要領悪いな…」と思ってしまうものです。
でも待ってください。それは、本当に要領が悪いのでしょうか?
「要領の良さ・悪さ」とは結局何を意味しているのか。
まずはそこから見直してみましょう。
要領の良さ=効率性や適応力
要領の良さというのは、ざっくり言えば「うまくやる力」みたいなもんです。
仕事でも家事でも、最短ルートで成果を出せたり、人間関係をほどよく回せたりする人。
言い換えれば、「効率よく立ち回れる柔軟な器用さ」です。
状況を素早く見極めて、必要なことを見抜いて行動できる。
そんな人は「要領いいな〜」って周りからも言われがちです。
で、その逆が「要領が悪い」と見なされるわけですが、でもそれって「スピード重視」で「結果主義」な社会の一元的なモノサシだな〜とも思ったりします。
要領が悪いと感じる瞬間
じゃあ、私たちはどんなときに「うわ、自分って要領悪いな」と感じるのか。
日常のいろんなシーンにあると思います。
こういう瞬間は、単に「不器用」とか「スロースターター」といった気質が関わってるだけのことも多いです。
しかし、私たちはつい「要領が悪い=自分が劣ってる」と思い込んでしまう。
そんな日常の小さな絶望が、生きづらさを生み出してるんだと思います。
なぜ「要領が悪い」と感じてしまうのか
「要領が悪い」と感じてしまうのは、自分がそう決めてるというよりは、「比較」や「理想像とのギャップ」で感じることが多いように思います。
例えば、周囲がバリバリ仕事を片付けてるとき、自分だけが進捗遅れ気味だったら、「私だけできてない…」と焦りますよね。
でも、環境によっては「マイペースで丁寧な人」って評価されることだってあるんですよ。
要するに、「自分がいる場所」や「求められてるもの」が、自分の性質とズレてるときに、「要領の悪さ」が目立ちやすくなります。
加えて、真面目で頑張り屋なほど「ちゃんとやらなきゃ」と思うので、さらに自分を追い詰めちゃうんですよね。
このように、要領が悪いと感じる裏には、責任感や努力の跡が見え隠れしています。
「要領が悪い」という感情は、良くなろうとしている姿勢の表れです。
要領が悪い人の特徴
「要領悪いかも…」と感じるとき、実際にどんな行動や考え方が原因になってるのでしょうか?
要領が悪いと感じがちな人の共通する特徴は以下の4つです。
- 優先順位がつけられない
- こだわりが強く柔軟性に欠ける
- 真面目すぎて空回りしてしまう
- 自己肯定感が低く、他人と比較しがち
1つずつ見ていきます。
優先順位がつけられない
「あれもやらなきゃ、これも忘れずに…」と全部大事に見えて、気づけば何一つ終わってない…そんな経験はないでしょうか。
これはまさに、優先順位をつけるのが苦手な人にありがちな状態です。
やるべきことが多いと、頭の中がごちゃごちゃして、何から手をつけていいか分からなくなるんですよね。
その結果、あっちを少し、こっちを少し…と手を出しては中途半端のままタイムオーバー。
終わらない→焦る→さらに混乱という負のスパイラルに入ってしまいます。
しかしこれは、「ちゃんとやりたい」気持ちの裏返しなんですよね。
どれも手を抜きたくないから、優先順位がつけられない。
その真面目さは、責めなくていいですよ。
その代わり、もうちょっと「割り切り」を考えてもいいのかもしれません。
こだわりが強く柔軟性に欠ける
一度こうと決めたら、そのやり方からなかなか抜け出せない。
想定外のことが起きると混乱して、対応に時間がかかる。
これらも、要領が悪く見えるパターンです。
完璧を求めすぎたり、「こうじゃなきゃダメ」と思い込んでしまったりすると、少しの軌道修正もできなくなるんですよね。
そのあたりをうまくやってる人たちって、実はけっこう柔軟に「その場対応」してるんです。
例えるなら、地図を見て一直線に目的地に行こうとしてる人と、渋滞や工事の情報を見てさっとルートを変える人の違いに近いかもしれません。
どちらも悪くない。
でも、前者は時間がかかる可能性が高い。
だから要領が悪いと感じがちになってしまいます。
真面目すぎて空回りしてしまう
普段から「周りに迷惑をかけたくない」と思ってる人ほど、空回りすることがあります。
あれこれ気を遣いすぎて、自分が何をしたいのか見えなくなってしまったり、慎重になりすぎて行動が遅くなったり。
その空回りのせいで思ったように成果が出ず、「結局、何もできてない…」と自己否定モードに入ってしまう。
これ、めちゃくちゃつらいですよね。
でもその空回りって、裏を返せば「真面目すぎるくらい真剣」ってことでもあります。
つまり要領が悪いって、努力や誠実さが過剰に出てる状態とも言えるんです。
だったら、そのベースにある「良さ」を活かす方向で、ちょっとだけ肩の力を抜いてみてもいいのではないでしょうか。
自己肯定感が低く、他人と比較しがち
「他の人はサクサクやってるのに、自分は全然ダメ」
そんな風に、自分を他人と比べては落ち込む…。
これも、要領の悪さを感じやすい人にありがちな傾向です。
でも、比べてる相手って、だいたい「自分が苦手なことが得意な人」じゃないですか?
それはフェアじゃないんですよ。
スポーツで言えば、短距離が苦手な人が100m走で上位を狙うようなもの。
比較はしんどさの温床です。
自分のペース、自分の得意、自分の努力、そこにもっと目を向けてみてください。
要領の悪さに悩むときほど、「自分を責める材料」じゃなくて「自分を知る手がかり」として受け取ってほしいと個人的に思います。
要領が悪いことは「悪」なのか?
結論から言うと、要領が悪いこと自体は「悪」ではありません。
重要なのは、今いる場所じゃなく、前に進んでいくことなんです。
なぜ「悪」ではないのか、ここからは要領の悪さに貼られたレッテルを一度ぜんぶ剥がして、違う視点から捉え直してみたいと思います。
「要領が悪い=ダメな人」は誤解
まず前提として、要領が悪いからって、人間としてダメなんてことはありません。
実際、仕事が遅くても、誰かの話をじっくり聞ける人っていますよね?
段取りは苦手でも、アイデアが豊富な人もいる。
つまり、「要領の良し悪し」は、その人のほんの一面に過ぎません。
ただ、要領の良さ以外にある自分の得意なこと(例えば、人の話をじっくり聞ける、色んなアイデアを出せるなど)、これを活かす「状況・場面」が自分の周りに少ないだけなんだと思います。
そして、「要領がいい」ことが正義になりすぎてる今の社会は、ちょっと偏りがあるんじゃないか、とも思います。
社会の基準に合わせすぎることで生まれる苦しみ
学校でも職場でも、「早く・正確に・効率的に」の3拍子が美徳とされがちだと思います。
確かにそれは便利かもしれない。でも、全員がその型にハマれるわけじゃないですよね。
要領が悪い人にとって、その「型」に合わせようとしてくること自体が、ものすごく消耗する原因の1つでしょう。
それで疲れ切って、自分を責めて、でも努力しないと…って義務感に心が重くなって、苦しくなってる人が多い。
要領が悪いことが悪いんじゃなくて、「社会に評価されるものが偏っていて、たまたまそれを今持ってなかっただけ」ってことだと思います。
実は、要領が悪い人ほど深く考えている
要領が悪いというのは、換言すると「ひとつひとつをちゃんと考えてる」ってことでもあります。
例えば、不意に何かを頼まれたとき、パッと動けない人。
実はその間に、「こうしたらもっと良くなるかも」「相手が本当に求めてるのは何だろう?」と、色々と考えが巡ることがあるのではないでしょうか。
つまり要領が悪い人というのは、裏を返すと『思慮深く、丁寧で慎重』ということです。
それを「要領が悪い」のひと言で片づけてしまっているのです。
捉え方を変えれば「才能」でもあるのに。
むしろ、その深さがあるからこそ生み出せる価値もあるはずです。
要領が悪い自分のもう一つの捉え方
じゃあ、自分をどう捉え直せば、今感じている生きづらさを宥め再び前を向き始められるのか。
ここからは、要領が悪いと感じる自分を捉え直す、別の視点を紹介していきます。
初めは誰だって要領が悪い
例えば、新しい仕事を始めたばかりのとき。
料理でも、スポーツでも、初めからテキパキこなせる人なんていませんよね。
みんな最初は試行錯誤して、ミスして、時間をかけてようやく慣れていきます。
でもなぜか「要領が悪い自分」は即・欠点扱いしてしまいがちです。
「まだ慣れてないだけ」「自分のスタイルが確立されてないだけ」かもしれない。
要領の悪さは、「成長の過程」としての自然な状態とも言えると捉えられます。
要領の悪さが活きる職種・環境もある
世の中には「スピード重視の環境」だけじゃなくて、「丁寧さ・慎重さ・深さ」が求められる場面もたくさんあるということです。
研究職や職人系の仕事、編集や執筆、福祉・介護、接客でもお客さん一人ひとりにじっくり向き合うようなスタイル。
そういった場所では、慎重で丁寧な性格の方がむしろ重宝されることもあります。
今いる場所で「要領が悪い」と感じていても、それは単に「環境が合ってない」だけかもしれないんです。
魚に「木登りの能力」を求めても、それは苦手に決まってますよね。
それと同じで、自分に合う場所で、自分らしさを発揮できればいいと思います。
生きづらさを感じた時は、今いる場所にこだわらず、視野を広げてみてもいいかもしれません。
同じ悩みを持つ人がたくさんいる
要領が悪くて落ち込んでるとき、よくあるのが「自分だけがダメなんじゃないか」っていう孤独感。
でも、実際にはそんなことありません。
むしろ今の世の中、情報が溢れすぎて「何を・どう・どこまでやればいいのか」分からなくなってる人は意外に多いです。
そして、同じような悩みを持つ人たちにとって、あなたの経験はまさに聞きたいもの・価値あるものになります。
あなたが悩みながら通った道は、同じように悩むすべての人に賞賛され、興味を持たれます。
自分のためはもちろん、誰かのためになる、と思うと「やってやろうじゃねえか!」と前向きになれるかも。
要領の良さは、取って代わられるかもしれない
少し視点を変えてみましょう。
今、AIや自動化ツールがどんどん進化してきていて、「要領よく・効率よく・速く」という部分は、機械が得意とする領域になってきてます。
なので、人間が「要領の良さ」で勝負することは、これから先どんどん減っていく可能性もあるんです。
むしろ、人にしかできない「感情」や「共感」みたいな部分こそが、これから価値を増してくるのではないでしょうか。
与えられた仕事をテキパキこなす「要領の良さ」よりも、一見無駄なことまで考えてしまうけど実は新しい価値につながるかもしれない「要領の悪さ」が、評価される時代になっていくのかもしれません。
要領の悪さを改善する方法
とはいえ、このまま何もしなくていいとは思えないですよね。
今できることをして、少しでも要領良くなりたいというのは誰もが思ってることです。
ということで、ここからは要領の悪さを改善する具体的な方法を紹介していきます。
優先順位をつけるトレーニング
まずは、優先順位をつけるところから始めましょう。
やることが多すぎて、何から手をつければいいのか分からないというのは、要領の悪さに悩む人あるあるです。
優先順位をつけるって、「慣れ」の問題だったりします。
ポイントは、「全部ちゃんとやろう」としないこと。
まずは、「今日中にやらなきゃ死ぬやつ」「できたらいいやつ」「後回しOKなやつ」の3つに分類してみてください。
完璧にやるんじゃなくて、「ざっくりでいいから分ける」ことが大事。
慣れてくると、「自分にとっての大事なこと」「後回しにしても困らないこと」が肌感覚でつかめてきます。
この感覚、育てると少しラクになります。
小さな改良を積み重ねる漸進術
何かを変えようとするとき、「一気に劇的に変えようとする → 挫折 → 自己嫌悪」という流れがよくある失敗パターンだと思います。
そこで、「ちょっとずつ」変えていくことを意識してみましょう。
例えば、朝支度にいつも時間がかかるなら、「明日着ていく服のうち、下着だけ前日に用意しておく」みたいな感じです。
これだけでも十分な一歩になります。
この「ちょっとした工夫→うまくいった→自信つく→もうちょっと工夫してみる」の流れができると、変化を自分の味方につけれるようになります。
いきなり自分をまるっと変えようとしない、むしろ「今より1ミリだけ快適にする」視点が、要領の良さを育てていきます。
頭の外で管理する、ツールの活用法
やるべきことが積み重なってきた時、「タスクが頭の中をぐるぐる回り続けてる」という状態は避けたいです。
なぜなら、複数のことに意識が分散していると、目の前のことに集中できなくなるから。
そこで、やるべきことは頭の外に保管しましょう。
メモ・ToDoリスト・スケジューラーなどのツールを使って、考えること・覚えることを「頭の外」に置く感じです。
例えば、
- 朝、今日やることを5分だけリスト化
- NotionやGoogle Keepに「後で考えることリスト」を作っておく
- 時間で区切って上から順にこなす
今必要ない情報は、頭の外に投げて、スッキリさせましょう。
今調理する食材だけまな板の上に置いて、一つずつ捌いていけばokです。
一人で抱えすぎない相談・協力術
真面目な人ほど、「迷惑かけたくない」「自分だけでやるんだ」と思って、抱え込んでしまう人が多いと思います。
でも、そういう人にこそ伝えたいのが、「相談は、相手への信頼表現でもある」ということ。
相談って、なにも「すべての責任を投げる」ことではないです。
「ちょっとだけ手を借りる」「意見を聞いてみる」だけでもいい。
苦手なことを得意な人に任せて、自分は別の得意を活かすというのも、立派な「協力」なんです。
一人で抱えすぎず、まずは「小さな相談・頼み事1つ」から人に頼ってみましょう。
まとめ
今回は、「要領が悪い…」と感じて生きづらさを抱えている方に向けて、その原因や特徴、そして見方を変えるための考え方について詳しく解説しました。
- 要領の良さとは「効率性」や「適応力」であり、その基準は社会的に偏っている場合がある。
- 要領の悪さは「丁寧さ」「慎重さ」といった長所の裏返しでもある。
- 要領の悪さがむしろ価値になる環境は存在する。
- 要領の悪さを改善するには「優先順位をつける」「少しずつ改良する」「頭の外を使う」「小さく人に頼ってみる」
「要領の悪さ」は見方を変えれば、真面目で丁寧な性格、思慮深さ、共感力といった人間らしい価値そのものでもあります。
そして、そんな価値がこれからの社会では、もっと大切にされる可能性もあるのです。
自分の良さを認める勇気を持ちましょう。
自分を変えることも、自分を受け入れることも、どちらも立派な一歩です。
今すぐ全部うまくやろうとしなくてokです。
小さな行動や視点の変化から、あなたの生きづらさはきっと和らいでいきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。