こんにちは、けうzenです。
誰かに頼んだことが期待通りに返ってこなかった、誰かにしてあげたことに見返りがなかった。そんな出来事にがっかりしたり、イライラしてしまう。
「なんでこの人は…なんであの人は…」と、他人への不平不満ばかり浮かぶ自分に疲れてしまう、自分が嫌になることもあるかもしれません。
もしその悩みが、少し視点を変えるだけでぐっと軽くなるとしたら──どうでしょうか?
今回は、他者の言動に感情を振り回されずにすむ「期待しないトレーニング」について、実践しやすい3つの方法をご紹介します。
読み終える頃には、心の波を穏やかに保つためのトレーニングを実践できるようになっています。
それでは、いってみましょう。
他人に振り回されてしまう理由
そもそもなぜ、私たちは他人に感情的に振り回されるのでしょうか。
普段生きていて、他人に対してがっかりしたり、不満を持ったり、怒ったりすることが重なって、精神的に不安定になることってありますよね。
その原因は、私たちは他人に対して無意識の期待があって、その期待を下回られたときに、がっかりしたり、怒ったり、ネガティブな感情が引き起こされるからです。
こんなとき、がっかりしたり、モヤモヤしたり、イライラすることが多いと思います。
共通することは、1つ。
『相手が自分の思い通りにならなかった』
これにつきます。
自分の行動に相手が応えなかったとき。
自分の常識に反する行動を相手がとってきたとき。
正当な見返りが得られなかったとき。
自分の期待を蹴り飛ばされたような気分になるかもしれません。
これが、私たちが他人に感情を振り回される理由です。
どうすれば感情を振り回されずに過ごせる?
では、どうすれば他人の言動に感情を振り回されずに済むのか。
それは「相手に期待しない」ことです。
他者に向ける期待を減らすことです。
相手に期待しないと聞くと、誰にも心を開かない、ドライで冷たい人になる印象があるかもしれません。
しかしそれは違います。
むしろ、他者を温かく受け入れる姿勢といえます。
私たちは普段、相手に無意識の期待を持っています。
それは「こうするのが普通」「こうあるべき」「こうして当然」みたいな、自分の中にある常識から来てるものがほとんどです。
しかし、自分の常識は、相手にとっても常識とは限りません。
ここで認識しておくべき大事な前提が一つあります。
それは『他人は自分の思い通りにならない』ということです。
他人はコントロールできないのです。
だから、「相手はこうあるべき」とするのではなく、「自分はこうしたい・こうしてほしい」ということを伝える、それだけでいい。
自分がこうしたいと伝えることは、自分がコントロールできることです。
自分ができること・すべきことをやったかどうかを考える。
その結果、相手が自分の伝えた通りにしてくれるかは、相手次第です。コントロールできない、だから任せるしかありません。
相手に期待しないとはつまり、以下の2点に集約されます。
- 自分ができること・すべきことをやったかどうかを考える。
- 相手の反応は相手に任せる。分かってくれたらラッキー。
これが「相手に期待しない」ということです。
この2つのスタンスがあれば、相手の言動に感情を振り回されず、自分がコントロールできることに集中しやすくなります。
相手に期待しないトレーニング方法3選
ここからは、相手への期待を減らしていくトレーニング方法を3つご紹介します。
1. コントロール分類
自分がコントロールできない物事に執着してしまうと、他人に振り回されることになってしまいます。
物事を、自分がコントロールできるものか、それともできないものか、分類しましょう。
例えば、「次の会議の資料作成をAさんに頼む」というのは、自分でコントロールできること。
これは、自分が言うか言わないかだけなのでコントロールできます。
ただ、「Aさんがしっかりした資料を作る」は自分がコントロールできないことです。
自分がコントロールできないことには期待しないようにする。
頼んだ通りにできてたら、それはラッキー。
資料作成が間に合わなかったり、出来が悪かったりした時、フォローしたり、フィードバックすることは、自分でコントロールできることです。
(これは自分がコントロールできることか?)という視点で捉えてみましょう。
2. がっかりキャッチ
がっかりした、ムカついたなど、他者に感情をかき乱された瞬間は、今の自分を知る格好のチャンスです。
がっかりした場面をキャッチしましょう。
何に対して何故がっかりしたのか、記録に取ってください。
そして、(自分は相手に対してどのような期待をしていたのか)と振り返ってみてください。
次に、それは自分でコントロールできたことなのか、コントロール分類をすればokです。
もしコントロールできないことなら、自分がコントロールできることでアプローチする方法を考えてみてください。
がっかりした瞬間は、相手に期待しない自分であるためのヒントになります。
3. 不満反転
不満反転、期待しないこととは少し毛色が違うトレーニングです。
誰かの言動に不満を感じた時、それは、自分の強みを再確認できる瞬間でもあります。
要するに、自分が不満を感じたことは(この点は自分はきちんとできている)と再確認できる瞬間なのです。
誰かが遅刻ばかりするな〜と思ったなら、それは自分が遅刻せず時間通りに動けてるということ。
誰かの仕事が雑だと感じたなら、それは自分が丁寧な仕事を心がけられているということ。
他者への不満点は、自分の強みを再確認するきっかけに反転させることができます。
「期待しない」ことで引き寄せられる良い未来とは
他者に期待しない自分を濃くしていくことで、未来は良い方向に変わっていきます。
いや、自分で引き寄せられると言った方が正しいかもしれません。
起点を自分に引き戻せる/自分軸で行動できる
他者に期待しないスタンスは、起点を自分に取り戻すことにつながります。
自分の行動に対して相手がどう思うかはコントロールできません。
であれば、自分がコントロールできる「自分の行動」、今どうしたいかを考えることに集中できる。
相手の言動に一喜一憂することをやめ「自分がどうするか」と、考えることをシンプルにできます。
感情の起伏を減らせる
自分がどうしたいか、を起点に考えられると、自分のすべきことをして、あとは相手の反応に任せるスタンスが取れるようになります。
もし相手の反応が芳しくなくても、その状態でまた自分がどうしたいか考えて、自分のやるべきことをやる。
自分がコントロールできないことを切り離して考えられるので、他者の言動に感情を振り回されることが減り、感情の起伏も同じく減らせるでしょう。
人と良い距離感で付き合える
自分がどうしたいかを起点にしていくと、相手もまた相手がどうしたいかを起点に動いてることが必然的に分かってくるでしょう。
となると、相手が自分の思い通りにならないことも当たり前なことが、本当の意味で腑に落ちるかもしれません。
自分自身を尊重して行動するのと同じように、相手も尊重した良い距離感で付き合うことができるようになります。
まとめ
今回は、他人に振り回されて疲れてしまう方に向けて、「期待しない」ことで感情的な揺れを減らす方法について解説しました。
- 他人に振り回される原因は、「無意識の期待」にある。
- 解決の鍵は「相手に期待しない」というスタンス。
- 「相手に期待しない」ための実践トレーニングは以下の3つ。
- ① コントロール分類:自分がコントロールできることか考える。
- ② がっかりキャッチ:がっかりした瞬間をヒントにする。
- ③ 不満反転:不満を感じた瞬間は自分の強みを再認識するチャンス。
- 相手に期待しないことで、感情の起伏が減り、自分軸で行動しやすくなる。
「期待しない」というと冷たく感じるかもしれませんが、実際には、自分も相手も尊重するスタンスであり、他者をコントロールしようとすることから解放される、とても温かい姿勢です。
この記事で紹介したトレーニングを実践することで、自分軸で生きる感覚が少しずつ掴めて、他者とも心地よい距離感を保てるようになっていくでしょう。
ぜひ、今日から「相手に期待しない自分」を育てるトレーニングを始めてみてください。
気づいた時がスタートのタイミングです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。